父や母、娘や息子が家出をして行方不明になった時、まず自分で家出人を探すことを考えますよね。
そんな時、探すと言ってもどのような方法で探せばいいのか、その捜索の仕方がわからないという方も多いと思います。
家出・失踪をした家族を探すときの探し方や注意点、また本当に自分自身で見つけることができるのかについてお話していきます。
家出が計画的かどうかを判断する
家族が家出をするとき、その家出が衝動的なものか、それとも計画的なものかによって行き先はかなり違ってきますよね。
家出が衝動的な場合
家出が衝動的な場合、家族が自分で見つけることはそれほど難しくないケースが多いです。
高校生が衝動的に家出をしたケース
例えば、高校生の息子や娘が親と喧嘩をして衝動的に家を飛び出したとします。
そんな時は計画をしていたわけではないので、とにかく行き先に困ってしまうことがとても多いです。
恋人の家や友人の家にお世話になりたいところですが、高校生の恋人や友人は基本的に親と同居していますよね。
そうすると、その夜に泊まるところを探すのにも苦労してしまいます。
衝動的に家出をした高校生の行き先は、
- 一人暮らしの恋人・友人の家
- ネットカフェ
- ファミレス
- ショッピングセンター
- ゲームセンター
- コンビニ
- 公園
- 繁華街
などが多くなってくるでしょう。
もちろん一晩ぐらいなら親と同居している友人宅に泊めてもらうこともできるでしょうが、何日間も泊めてもらうことはちょっと難しいです。
衝動的に飛び出しているので、それほどお金や荷物も持ちだしていないでしょう。
基本的には自宅近所を探したり、友人関係を探すことで見つかることが多いです。
できるだけ早く自宅近所で立ち寄りそうな場所を探したり、友人関係に連絡をとったりして発見してあげましょう。
また子供のスマホに連絡を取り続けることも忘れないでください。
子供自身も帰りたいけど帰りにくいと感じていることが多いので、「帰っておいで」とメッセージを残しておくことで、自宅に戻ってきやすくなりますからね。
大人が衝動的に家出をしたケース
父や母、妻や夫が衝動的に家出をした時も、その行き先には困っていることが多いです。
衝動的に家出をした父や母、妻や夫などの行き先は、
- 浮気相手の家
- 一人暮らしの友人の家
- 顔なじみの飲み屋など
- ネットカフェ
- ファミレス
- ビジネスホテル
- スーパー銭湯
- 車の中
- コンビニ
- 公園
- 繁華街
などであることが多いですが、高校生など未成年の子供と違って一晩くらいなら特に泊る場所にも苦労はしないでしょう。
大人なのでネットカフェやビジネスホテルなどに宿泊することもできますし、車で家出をした時は車の中で寝ることも問題ありません。
衝動的に家出をする原因は夫婦喧嘩などが多いと思いますが、基本的にそれほど本気で失踪をして行方不明になろうとは考えていないですよね。
家出をした夫や妻も帰りたいと考えていることが普通だと思います。
きちんと話し合うことが必要なのでスマホや携帯電話に「帰っておいで」とメッセージを残しておいてあげましょう。
喧嘩がこじれてしまうと、本当にそのまま失踪して行方不明になってしまうこともあるので、家出人が帰ってきやすい環境を作ってあげてくださいね。
家出が計画的な場合
家出が計画的な場合、かなり本気で失踪をしようと考えている可能性が高いです。
事前に家出をした後の行き先を決めてから、家を飛び出していることも珍しくありません。
高校生や大学生が計画的に家出をしたケース
高校生や大学生が計画的に家出をした時、その発見が難しくなることは多いです。
計画的な家出の場合、娘さんや息子さんが非常に深い悩みを抱えている可能性があります。
- 親に交際を反対されている
- 学校の成績で親に叱責された
- 日頃の生活態度を親に叱責された
- 親にDVを受けている
- 何もかもが嫌になった
- 学校でいじめを受けている
など、両親や学校でのトラブルで思い悩んだ末に家出をしているというケースが多いです。
計画的に家出をするということは、その行き先についてもある程度決めてから家出をしているということですよね。
もし高校生や大学生の娘や息子が計画的に家出をした時は、行き先を見つけることは難しいと認識したうえで捜索する必要があることを覚えておきましょう。
高校生や大学生が計画的に家出をした時の行き先は?
高校生や大学生が計画的に家出をした時の行き先は、
- 一人暮らしの恋人の家
- 一人暮らしの友人の家
- 一人暮らしの先輩の家
- SNSで知り合った人物の家
- スマホゲームで知り合った人物の家
- ウィークリーマンション
- ネットカフェ
など、家出をした後にも暮らしていける場所を確保したうえで、家出をしていることもよくあります。
特に大学生になって成人すると、保証人なしで借りることのできるウィークリーマンションやアパートなどもあります。
家出をして一人暮らしで生きていくこともできるのですね。
また最近の高校生や大学生は、SNSやスマホゲームなどで親が全く知らない人物と交流をしていることもよくあります。
家出をした行き先がSNSやスマホゲームで知り合った人物の自宅である場合、家出人を見つけることは非常に難しくなってしまいます。
こうなってしまうと正直なところ、家族が自分自身で家出人を探すことはとても難しいです。
警察に相談することも必要
まずは警察に相談をして、行方不明者届(捜索願)を提出しておくことも必要になるでしょう。
警察に行方不明者届を提出すると、
- 特異行方不明者
- 一般行方不明者
のどちらかに分類されます。
家出の原因が事件や事故に巻き込まれたというわけではなく、家出人自身の意思によるものだと警察が判断すると「一般行方不明者」として分類され、積極的な捜索活動はしてくれません。
しかしその場合でも、警察にある行方不明者データーベースに行方不明者として登録してもらえるので、警察に相談しておくことは大事になりますね。
探偵に人探しを依頼することも
高校生や大学生の息子・娘が自分の意思で家出をして行方不明になった場合、警察は積極的に捜索活動をしてくれないことがほとんどです。
そうなると、やはり自分たち家族が子供を見つけなければならないということになります。
しかし先ほど申したように、計画的に家出をした時はなかなか探し出すことは難しくなります。
そんな時は、人探しのプロである探偵に依頼することも一つの方法となります。
子供の部屋に残された痕跡から手掛かりを見つけ、その行き先を調査してくれるでしょう。
行方不明者の捜索は、失踪から1週間以内に見つけないとガクンと見つかる確率が減少してしまいます。
子供が家出をしたら1週間以内に発見できるように、探偵とともに行き先を調査する必要があるのですね。
大人が計画的に家出をしたケース
大人が計画的に家出をしたケースも、行き先を決めたうえで家出をしていることが多いです。
ただ大人の場合は、家出をしても仕事にはきちんと出勤していることもよくあります。
まずは仕事先に出勤しているかどうかを調べましょう。
出勤していたなら、行方不明ということではないので、仕事の帰りを待つなどしてきちんと話し合うことが必要になりますね。
もし仕事にも行っていないということならば、かなりその家出は深刻なものとなります。
書置きがあるなど家出であることが判ればまだいいのですが、ひょっとすると何らかの事件や事故に巻き込まれてしまっている可能性もあります。
書置きがない、家出の原因が思い当たらないという時は、すぐに警察に相談しましょう。
もし何らかの事件や事故に巻き込まれたと警察が判断したら、「特異行方不明者」に認定してもらえます。
そうすると警察がスマホや携帯電話のGPSや、実際に捜索活動をして行方を捜してくれます。
まずは警察に相談してみる必要がありそうですね。
探偵に人探しを依頼することも
しかしながら、「特異行方不明者」に認定してされるハードルは結構高いのが現実です。
なかなか「特異行方不明者」として認定してもらえないのですね。
そんな時は家族自身が捜索する必要があるのですが、家族の捜索には限界があります。
人でも足りないでしょうし、やはり人探しのプロである探偵の手を借りたほうがいいのかもしれません。
部屋に残された手掛かりから、それまでの経験やノウハウで行き先を見つけてくれることもよくあります。
行方不明者の発見はその多くが失踪から1週間以内です。
1週間以内に家出・失踪をした家族を見つけるためにも、できるだけ早く捜索を開始する必要がありますね。